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目次



1. 水溶性キシランによるCNTの分散(江崎グリコ株式会社)

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■0.05~0.2w/v %の水溶性キシラン水溶液を調製する。
■1mLの水溶性キシラン水溶液あたり1~4mgのCNTを加え、ボルテックスミキサーなどで混合する。
■超音波を投射する。
  Bioruptor UCD-250 型 250W, 10sec ON/10sec OFF/Total 10min
■遠心分離 (2,200xg, 10min) し、上清を回収する。

bioruptor_ezaki2.jpg 水溶性キシランは他の分散剤 (多糖類) と比較して 1mg/ml (0.1w/v %) 以下という低濃度で十分なCNT分散能を有している。

2. 窒素雰囲気中アーク放電法により作製した単層カーボンナノチューブの孤立分散

ご提供:京都産業大学理学部 物理科学科 分子物質科学グループ 鈴木 信三 教授


●処理条件

使用機種 超音波洗浄機とBioruptor UCD-250 型
サンプル Ni/Co 0.6/0.6 atom% arc in N2 100 Torr dispersed in SC 2wt%/D2O
超音波処理条件 超音波洗浄機:3hr
Bioruptor: 250 W, 30sec ON/30sec OFF/ Total 300min

bioruptor_nanotube


●結果

得られた単層カーボンナノチューブ分散水溶液に、さらに超遠心分離操作を行うことで、上澄みと沈殿物に分けることができた。上澄み液は、紫外可視・近赤外領 域に、孤立分散した単層カーボンナノチューブに特有な吸収の構造を示し た。また。その溶液の発光マッピングの結果、及びラマン分光の結果から、分散した水溶液中には、直径分布が約1.2-1.4nmの単層カーボンナノチューブが分散していること、また半導体カーボンナノチューブに関しては、そのねじれ方(キラリティ)分布が明らかになった。


●掲載論文

"S. Suzuki, T. Mizusawa, T. Okazaki, and Y. Achiba
Mono-dispersed single-walled carbon nanotubes made by using arc-burning method in nitrogen atmosphere
Eur. Phys. J. D, 52, 83-86(2009)."



Bioruptor_nanoカーボンナノチューブ分散モデル
Nanoruptor

 ●各種ナノ粒子 (カーボンナノチューブ、フラーレン、ナノダイヤモンド等) の分散処理に最適
 ●最大超音波出力350 Wの強力パワー
 ●丸形超音波処理槽の採用により分散の高効率化を実現。
 ●密閉条件でのサンプル処理が可能 -コンタミがありません。
 ●高性能消音箱付属
 ●デジタルタイマーによりきめ細かい時間設定が可能
 ●冷却ファン及び専用回路の採用により長時間運転が可能