専用バッファーと大容量チャンバーの採用、大容量のサンプルに対応できる遺伝子導入装置
◆ キュベットでのプロトコルでそのままスケールアップ(2ml-5ml)が可能
◆ Cytoporation Mediumの使用により導入効率の向上が可能
◆ タッチスクリーン操作による、使いやすいユーザーインターフェース
◆ 2種類のパルスを使用することで高い生存率を維持しつつ、高い導入効率を実現
■アプリケーション
・遺伝子導入 (DNA、mRNA、siRNA、plasmidなど)
・ドラッグデリバリー研究
・がん免疫療法研究
・複製欠損型ウイルスの大量産生 など
K562細胞へのmRNA導入におけるスケールアップの影響
K562細胞(NK細胞障害性アッセイに利用される単球系細胞)にGFP陽性 mRNAをキュベットスケール(0.5ml)およびAgilePulse MAXTMによる大量スケール(5ml、15ml)により導入した結果、いずれの場合も同程度の導入効率が得られた。
方法:2×107/mlの濃度の細胞浮遊液をCytoporationMediumを用いて作製した。GFP mRNAを最終濃度40μg/mlになるように細胞浮遊液に加えた。小スケール(0.5ml)導入には標準的な4mmギャップのキュベットを使用し、大スケール(5ml、15ml)導入には4mmギャップの大容量チャンバーを使用した。
導入はすべて同じ条件で行った。導入24時間後に導入細胞の頻度をフローサイトメトリーにより確認した。(右)。
大容量チャンバーキット
大容量チャンバーの使用により2ml~5mlのサンプルに対してエレクトロポレーションを実施することが可能です。チャンバーには2ケ所のルアーコネクターが装備されており、下部のルアーコネクターはサンプルの出し入れに、上部のルアーコネクターはエレクトロポレーションの際のエアベントとして使用します。サンプルを充填したチャンバーをベースユニットに装着し、エレクトロポレーションを実施します。
エレクトロポレーション条件はキュベットにおける条件を変更することなく利用することが可能です。チャンバーは規定の洗浄を実施することで再利用が可能です。